パリ生れ。4歳で父親にチェロを学ぶ。その後ニューヨークに移り、ジュリアード音楽院でレナード・ローズなどに師事。一般的な教育を受けることも望んだ彼はハーバード大でも学ぶ。クラシカルな演奏以外にも、振付師のマーク・モリスや歌舞伎俳優の坂東玉三郎などと共演、バッハの無伴奏チェロ組曲の映像化に挑戦するなど、新たな分野にも挑戦してきた。また世界中の文化の垣根を越える音楽の追求の中で、彼が創設したのが「シルクロード・プロジェクト」であり、シルクロードを代表する音楽家により結成された「シルクロード・アンサンブル」は、世界中で数多くのフェスティバル、コンサートに出演している。NHK「新シルクロード」では音楽監督を務め、愛知万博「愛・地球博」ではアンサンブルと共に9回の公演を行い、2006年7月からは1年間を通して、シカゴで集中的に演奏会、ワークショップ等を繰り広げた「シルクロード・シカゴ」を行った。彼の90枚を越えるアルバム(うちグラミー賞18回受賞)は彼の幅広い興味、関心を反映している。ボビー・マクファーリンとの「ハッシュ」、新たなアメリカ伝統音楽に取り組んだ「アパラチア・ワルツ」、他に「プレイズ・ピアソラ」「オブリガード・ブラジル」「プレイズ・モリコーネ」「ヨーヨー・マ&フレンズ ソング・オブ・ジョイ&ピース~喜びの歌」「ゴート・ロデオ・セッションズ」などジャンルを超越した録音でも成功を収めている。
最新のアルバムはキャサリン・ストットと共演した「ソングス・フロム・アーク・オブ・ライフ」。
楽器はヴェネツィアのモンタニャーナ(1733年)と、ダヴィドフ・ストラディヴァリウス(1712年)の2台のチェロを愛用している。