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2025年07月01日

こどものための世界最大級のクラシック音楽の祭典「こども音楽フェスティバル 2025」レポート

 

公益財団法人ソニー音楽財団は、公益財団法人サントリー芸術財団 サントリーホールと共催で、2025年5月3日(土・祝)~6日(火・休)の4日間、サントリーホールおよびアーク・カラヤン広場(東京都港区)にて、「こども音楽フェスティバル 2025」を開催しました。総来場者数が約33,000人、有料&無料配信総視聴数が約83,000回と、数多くのこどもたちにクラシック音楽を通した“感動”を提供した「こども音楽フェスティバル 2025」についてレポートします。

 

「こども音楽フェスティバル 2025」について

次世代の⾳楽⽂化発展をめざし、こども向けコンサートで多数の実績を持つソニー⾳楽財団とサントリー芸術財団 サントリーホールがタッグを組んでこどもたちに贈る、世界最⼤級の本格的なクラシック⾳楽の祭典です。2022 年に第1回を開催し、2025 年に第 2 回⽬となる「こども音楽フェスティバル 2025」を開催、クラシック音楽を一日中楽しめる他に類を見ないビッグイベントとして、大盛況のうちに幕を閉じました。

フェスティバルの公式アンバサダーには、第1回目に続き今回も清塚信也さんが就任。それに加え今回は、コンサート・プログラマーに角野隼斗さん、ミュージック・パートナーに鈴木優人さんがそれぞれ就任。豪華なラインナップで、こどもたちそれぞれの年齢に合わせてプログラミングされたコンサートなどを複数の会場で多数開催し、⼀⽇中余すところなくクラシック⾳楽を楽しんでいただける、世界でも類を⾒ない規模のイベントとなりました。

 

全国どこからでも楽しんでもらえるよう、期間中、無料ライブ配信番組「こども⾳楽フェスティバル 2025 オンライン!」をYouTubeにて配信。公式アンバサダーの清塚信也さんが当番組の配信総合パーソナリティにも就任し、パートナー・パーソナリティの高見侑里さんとともに屋外ステージやスタジオから、さまざまな切り⼝でフェスティバルおよびクラシック⾳楽の楽しさを伝えました。サントリーホール内で開催されたコンサートについても全公演でオンライン配信を実施しました(大ホール公演は1公演を除き有料配信)。

さらに今回の「こども音楽フェスティバル 2025」では、誰もが楽しめるインクルーシブなフェスティバルをめざしました。障がいの有無や年齢、置かれた環境や背景にかかわらず、音楽に触れる感動を届けたい、という想いの下、クリエイティビティとテクノロジーの力でさまざまな取り組みにチャレンジ。
コンサートはもちろん、その他の多くの施策も含め複合的な展開を行い、⾳楽に触れる感動と、⾳楽を分かち合う歓びをこどもたちに伝えることができたフェスティバルとなりました。

 

フェスティバルでの展開コンテンツ

クラシック音楽の殿堂、サントリーホールでの多種多様なコンサート
「世界一美しい響き」をコンセプトに掲げるコンサート専用ホールである「サントリーホール」を贅沢に使い、0才の乳児から未就学児、小・中・高校生や10 代の⻘少年まで、こどもたちのそれぞれの年齢に向けたコンサートが開催されました。
0才から入場できるオーケストラ・コンサート、アニメーション付きコンサート、ヴァイオリンや吹奏楽のコンサート、協奏曲(コンチェルト)を1度に3曲も体験できるコンサートなど、わかりやすい解説などを踏まえた進行とともに、飽きることなく楽しんでいただくための趣向を凝らした、バラエティに富んだ全14のコンサートをお届けしました。

 

出演は、公式アンバサダーの清塚信也さん、コンサート・プログラマーの角野隼斗さん、ミュージック・パートナーの鈴木優人さんをはじめとした、最前線で活躍する多数のアーティストの皆さん。音楽家だけに留まらず、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」第12代 体操のお兄さんの福尾 誠さん、人気子役の池村碧彩さんなども出演。多種多様なコンサートは多くのこどもたちから大好評を得ました。

大半のコンサートが発売直後から注目を集め完売となり、フェスティバル全体のチケット販売率は約98%と、非常に高い結果となりました。

 

アーク・カラヤン広場に設置された屋外ステージや各種ブース
アーク・カラヤン広場にはパブリック・ビューイングや屋外ステージ、誰でも演奏できる『かてぃんピアノ』や協賛社の出展ブースが設置され、コンサート以外でもさまざまなコンテンツを楽しむことができる環境を提供しました。
パブリック・ビューイングでは、サントリーホールのブルーローズ(小ホール)内でのコンサートの様子はもちろん、配信番組「こども⾳楽フェスティバル 2025 オンライン!」の模様を中継。誰でも観ることができるオープンスペースとしたことで、多くの家族連れで賑わいました。
屋外ステージには、公式アンバサダー/配信総合パーソナリティの清塚さんとパートナー・パーソナリティの高見さんのほか、さまざまなゲストが出演し会場を大いに沸かせました。特に、特別ゲストの人気お笑いコンビ、チョコレートプラネットさんが出演したステージは多くの人が駆け寄って、大人もこどもも大盛り上がり。

 

オフィシャルパートナーであるソニーグループ(株)の協⼒により、ソニーのアクセシビリティに配慮した製品・サービスやインクルーシブデザインに関する取り組み等をご紹介したほか、親⼦で楽しめる展⽰・体験コーナーも出展されました。

PlayStation®5 ⽤ Access™コントローラーの展⽰・体験コーナーでは、Access™コントローラーを使ったPS5⽤ゲーム『アストロボット』のデモ体験を実施(協力:株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント)。

その他、誰もが簡単に演奏でき、音楽を自由に楽しめる「ゆる楽器」の展示・体験(協力:株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント/世界ゆるミュージック協会)や、障がいがあるこどもたちとともに⾏ったアート×⾳楽ワークショップで制作された作品の展⽰が行われました(協力:株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ/⼀般社団法⼈konst/埼玉県難聴児(者)を持つ親の会/東京都立青山特別支援学校)。

 

また、どなたでも自由に弾いていただける「だれでもピアノ」として、角野隼斗さんのスタインウェイ社製アップライトピアノ「かてぃんピアノ」がアーク・カラヤン広場に設置され、連日長蛇の列ができるほどの賑わいを見せていました。期間中、角野さん本人のサプライズ登場もあり、笑顔溢れる空間になりました。

その他、ベビーカー置場、授乳室、おむつ替えスペースなどを充実させたことも、非常に好評いただきました。

 

 

インクルーシブな取り組み

「こども音楽フェスティバル 2025」では、“Music for All”と題し、誰もが楽しめるインクルーシブなフェスティバルをめざしました。
「聴きたいをかなえるテクノロジー」として、次世代Bluetooth®の機能である「Auracast™(オーラキャスト)」*1 を導入したコンサートを、日本で初めて*2 開催しました。
実際に体験したこどもからは「音楽や人の声がとても聞こえやすかった」「いつもより臨場感がすごく、高い音や低い音までひろってくれてすごかった」といった感想をいただくことができました。

 

その他、音楽を聴いて感じたことをさまざまな画材や道具を使って表現するアートワークショップや、「ゆる楽器」のワークショップ&コンサートを実施。障がいの有無にかかわらず、こどもたちと一緒にフェスティバルを彩りました。さらには、「ソニー音楽財団 子ども音楽基金」でこれまで支援をしてきた団体や、こどもの体験格差解消プラットフォーム「こども冒険バンク」を通じて、さまざまな環境にあるこどもたちのコンサートへの招待も行いました。

さまざまな取り組みを通じて、誰もが音楽に触れる感動を味わえるための第一歩を踏み出すことができました。

*1 Auracast(オーラキャスト)はBluetoothの新機能で、送信機器から複数の受信機器に向けて同時にオーディオ信号を配信/共有できる機能です。オーディオ共有を最高の音で実現して、周囲の人や環境との関りをさらに豊かにします。
*2 2024年12月25日時点 Bluetooth SIG調べ

※Bluetooth®ワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG, Inc.が所有する登録商標です。Auracast™ワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG, Inc.が所有する商標です。ソニーグループ株式会社及びその子会社はこれらのマークをライセンスに基づいて使用しています。

 

オンライン配信

前回の好評を受け、今回も4日間通しての無料ライブ配信を実施。「こども音楽フェスティバル 2025 オンライン!」と題し、配信総合パーソナリティの清塚信也さんとパートナー・パーソナリティは高見侑里さんによる番組仕立てで構成しました。このライブ配信を通じて、フェスティバルの4日間、サントリーホールで開催されたコンサートの様子の他にも、アーク・カラヤン広場に設置された屋外ステージやスタジオからお届けした楽しいトークやゲストとのパフォーマンスなど盛りだくさんの内容をお届けしました。普段は見ることのできない開演前の舞台裏の様子などもお届けし、会場に来ることができない全国のこどもたちやその保護者に向け、まるで現地にいるかのようなワクワク感を視聴者にお届けすることができたのではないでしょうか。

ライブ配信中、それぞれ1万件を超えるチャットメッセ-ジやリアクションがあり、多くの人にこの「こども音楽フェスティバル 2025 オンライン!」を熱量高く楽しんでいただけたことがうかがえます。オンラインでありながら、現場の雰囲気を充分に楽しんでいただけるライブ配信となりました。一部の大ホール公演ではアーカイブ配信(有料)も実施し、コンサートが終わった後も繰り返しご視聴いただくことができました。オンラインでも楽しめることで「誰もが楽しめるフェスティバル」という面がより強化されたと感じています。

 

「こども音楽フェスティバル 2025」の成果と今後のソニー音楽財団

2022年に開催した第1回目の「こども音楽フェスティバル」もクラシック音楽イベントとしては異例の動員数を記録しましたが、今回の「こども音楽フェスティバル 2025」はそれをさらに上回る動員を記録。早くも次回開催を望む声が多数届いています。初の試みとなったインクルーシブな取り組みについても、実際に体験された方々からポジティブな感想を多くいただくことができました。

 

「当フェスティバルを通して、こどもたちの感動体験が大きなものとなり、次世代を担うこどもたちの将来がより心豊かなものとなって欲しい」、「障がいの有無や年齢、置かれた環境や背景に関わらず、音楽に触れる感動を届けたい」。私たちのそんな想いに共感してくださった、たくさんの関係者の皆さまやアーティストの皆さまのご協力により、楽しく、そして意義のあるイベントとすることができました。

 

ソニー音楽財団では、今後もこうした活動を、さらにパワーアップさせて継続していきたいと考えています。

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