2023年12月27日

「Concert for KIDS～０才からのオーケストラ～」公演レポート

未就学の小さなお子さまとご家族が一緒にお楽しみいただける「Concert for KIDS」は、時代を越えて世界中で愛され続けているクラシック音楽を約1時間、おとなにも聴き応えのある演奏でお届けする人気コンサート・シリーズ。

2023年12月16日（土）に宮城県仙台市で開催したフル・オーケストラによる豪華企画「Concert for KIDS～０才からのオーケストラ～」の模様をお伝えいたします！

＜出演＞
モーツァルト／パパゲーナ：鵜木絵里（ソプラノ）
パパゲーノ：吉川健一（バリトン）
指揮：横山奏
管弦楽：仙台フィルハーモニー管弦楽団

今回のコンサートは、仙台フィルハーモニー管弦楽団との初コラボレーション企画。モーツァルト作曲のオペラ「魔笛」を元に、“パパゲーノが大好きなパパゲーナちゃんを探してクラシックの名曲に出逢いながら旅する”というオリジナルのストーリー仕立てでお送りいたしました。
会場はたくさんのお子さまとそのご家族で溢れ、あっという間の１時間でした。コロナ禍ではなかなか設置が叶わなかったおむつ交換室、授乳室、ベビーカー置場も、対策をしっかりとった上で設置したことで、ご家族皆さま安心してお過ごしいただけたようです。

コンサート１曲目のオペラ「魔笛」より序曲の演奏が終わると、どこからともなく笛の音が…。吉川健一さん扮する《パパゲーノ》の登場です。愉快なパパゲーノに会場のお子さんたちも自然と笑顔に。その後、鵜木絵里さん扮する《モーツァルト》も登場し、弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器をそれぞれの楽器の音色とともに紹介しながらコンサートはテンポよく進行していきます。

ヴァイオリンとヴィオラは何が違うのか、木管楽器はどんな音がするのか、金管楽器はどうやって音を出しているのか…など、お子さまだけではなく、大人の方も「へぇ～」となる説明は大好評でした！仙台フィルハーモニー管弦楽団の皆さんもノリノリで、会場からはたくさんの笑い声も聞こえてきました。

「オーケストラの真ん中で踊っている人は…誰？？」そんなパパゲーノの一言から、指揮者の紹介も。指揮の横山奏さん本人から、指揮者は何をやっていて、どんな役割の人なのか、分かりやすく説明していただきました。その後、ブラームス作曲「ハンガリー舞曲第5番」に合わせて、会場の皆さんが実際にオーケストラの指揮を体験してみることに！

指揮者体験の後は、アンダーソン作曲「プリンク・プレンク・プランク」で、手拍子で演奏に参加していただき、会場の一体感はどんどん増していきます。

でも、コンサート中ずっとパパゲーノが探しているパパゲーナにはまだ会えていません。もしかしたら一体となった会場の全員でパパゲーナを呼べば出てきてくれるかもしれない…！そんなパパゲーノの呼びかけに、全員で声を合わせ、心を合わせ、大きな声で呼び続けました。

「パパゲーナ～！！」

すると、鵜木絵里さんが早着替えを終え《パパゲーナ》となってステージに！（なんと鵜木さんは《モーツァルト》と《パパゲーナ》の１人２役！）

無事にパパゲーナとパパゲーノは出会い、２人の愛の二重唱＝オペラ「魔笛」より『パ・パ・パの二重唱』をお届けすることができました。

横山奏さんと仙台フィルハーモニー管弦楽団による熱演もあり、全12曲、あっという間の１時間。笑顔溢れたコンサートは、アンコールのオッフェンバック作曲「天国と地獄」よりカンカンで幕を閉じました。

＜お客様の声＞

子どもがとても楽しそうに最後まで聴いていました。初めてのコンサートとして、とても良い思い出になったようです。
指揮をしたり、手拍子をしたりと参加できたのが楽しかったです。
子どもでも飽きない、メリハリのある構成でとても良かった。本物に触れる機会はやはり良いですね。すばらしい演奏でした。
楽器の紹介もあり、ひとつひとつの楽器に注目して音楽を楽しめました。子育て中ということもあり、なかなか聴ける機会がありませんでしたが、久しぶりに素晴らしい演奏を聴くことができて、有意義な時間になりました。
初めてクラシック・コンサートに参加しましたが、バリトンやソプラノの歌手の方などが、一緒に音楽を楽しめるよう盛り上げてくれて、とっても良い思い出になりました。
授乳室やおむつ交換室があって、配慮に感激しました！

今回の公演には、「Concert for KIDS」オリジナル・キャラクターのそらくんも駆けつけてくれました。コンサートの思い出に、たくさんのお子さんたちが記念撮影をしてくれて、そらくんもとっても嬉しそうでした！
ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました！