オーボエの祭典

オーボエの祭典

当公演は終了いたしました。

Sony Music Foundation30周年記念公演
オーボエの祭典〜Oboe Festa〜 リサイタルの日
〜「国際オーボエコンクール・東京/軽井沢」最高位入賞者による〜

2014年8月2日(土)15時開演 14時15分開場 トッパンホール

Sony Music Foundation30周年記念公演
オーボエの祭典〜Oboe Festa〜 コンチェルトの日
〜「国際オーボエコンクール・東京/軽井沢」最高位入賞者による〜

2014年8月3日(日)15時開演 14時15分開場 紀尾井ホール

当財団は1985年から、世界でも有数のオーボエ単独の「国際オーボエコンクール・軽井沢」を3年毎に開催しています。当コンクールから世界で活躍する優秀な人材が輩出されており、国際コンクールとしての地位を確固たるものにしています。次回は2015年秋に第11回コンクールを予定していますが、そのプレ・イヤーとなる今年、第5回〜第9回コンクールで最高位に輝いた5人のオーボエ奏者を海外から招き、一堂に会して「リサイタル」と「コンチェルト」それぞれのプログラムでお届けします。コンクール後の彼らの「今」を披露する2回のコンサートを、お聴き逃しなく。

日 時
公演名 公演日 開演時間 会  場
オーボエの祭典〜Oboe Festa〜 リサイタルの日 2014年8月2日(土) 15:00 トッパンホール
オーボエの祭典〜Oboe Festa〜 コンチェルトの日 2014年8月3日(日) 15:00 紀尾井ホール
出 演

オーボエ(2日間共通)

カク・ヨンヒ (韓国) Yeon-Hee Kwak 【第5回1997最高位(2位)】 元ミュンヘン放送管副首席・ソリスト

アレクサンドル・ガテ (フランス) Alexandre Gattet 【第6回2000第1位】 パリ管首席

ヴィレム・ヴェヴェルカ (チェコ共和国) Vilém Veverka 【第7回2003第1位】  ブルノ・フィル首席

ルーカス・マシアス・ナバロ (スペイン) Lucas Macías Navarro 【第8回2006第1位】
ロイヤル・コンセルトヘボウ管&ルツェルン祝祭管首席、フライブルク音大教授

イヴァン・ポディヨモフ (ロシア) Ivan Podyomov 【第9回2009第1位】 バンベルク響首席

(8/2のみ)ピアノ 今仁喜美子江口雅子 /チェンバロ 桒形亜樹子
(8/3のみ)指揮 大井剛史東京フィルハーモニー交響楽団

曲 目

リサイタルの日

  • アレクサンドル・ガテ:
    「趣味の融合または新しいコンセール集」よりコンセール第14番(F.クープラン)
    序奏とポロネーズ(A. デランドル)
    ファンタジー・パストラール 作品37(E. ボザ)
    ヴォカリーズ・エチュード作品151(O. メシアン)
  • イヴァン・ポディヨモフ:
    オーボエ・ソナタ ハ短調 Wq 78(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)(C. P. E. バッハ)
    オーボエ・ソナタ ニ長調 op.166C.サン=サーンス)
  • カク・ヨンヒ:
    アダージョとアレグロ変イ長調作品70(R.シューマン)
    カンタータよりシンフォニアBWV156(J.S.バッハ)
    オーボエ・ソナタ(D.シュニーダー)
  • ルーカス・マシアス・ナバロ:
    オーボエのための5つの小品(A.ドラティ)
    サロンのための小品 作品228(J.W.カリヴォダ)
  • ヴィレム・ヴェヴェルカ:
    テンポラル・ヴァリエーション(B.ブリテン)
    オーボエとピアノのための組曲作品17(P.ハース)

※曲目・曲順は変更となる場合がございます。

コンチェルトの日

  • イヴァン・ポディヨモフ:
    オーボエと小管弦楽のための協奏曲H.353(B.マルチヌー)
  • ヴィレム・ヴェヴェルカ:
    オーボエ協奏曲(B.A.ツィンマーマン)
  • アレクサンドル・ガテ:
    オーボエ協奏曲作品365(D.ミヨー)
  • カク・ヨンヒ:
    オーボエ協奏曲ハ長調KV314(285d)(W.A.モーツァルト)
  • ルーカス・マシアス・ナバロ:
    オーボエと小管弦楽のための協奏曲ニ長調AV144(R.シュトラウス)

※曲目・曲順は変更となる場合がございます。

出演者プロフィール

カク・ヨンヒ / Yeon-Hee Kwak

誰もが受賞したいと望むエコー・クラシック賞を数年の間に二度、獲得した。
デビューCDでは2001年最優秀新人賞を、「無伴奏オーボエ」アルバムでは2007年の最優秀器楽奏者賞を受賞している。

1995年、ポーランドのウッチで開催された国際室内楽コンクールで1位を獲得、シュトゥットガルトではロータリー・フェローシップ賞を受賞した。1年後にはバイロイトの国際音楽コンクール、1997年にはヴュルツブルクでのドイツ音楽アカデミー・コンクールと東京の国際オーボエコンクールで入賞を果たした。1998年9月、Reemtsma社が傑出した器楽奏者に対して毎年授与している第11回ダヴィドフ賞を受賞。

ソリストとしてミュンヘン放送管、パドヴァ・ヴェネト管、エアフルト・フィル、カメラータ・ハンザ・グダニスク・ダンツィヒ、KBS響(ソウル放送響)、韓国響、アルトゥール・ルービンシュタイン・フィル、ドイツ・バッハ・ソロイスツ、オーストリア・ハンガリー・ハイドン管、スウェーデンのノールショッピング響などと演奏してきた。

エッカルツハウゼン音楽祭、シュトゥットガルト・ヨーロッパ音楽祭、ロットワイル・クラシック音楽祭など、ヨーロッパの国際音楽祭にも多数出演してきたほか、オレゴン・バッハ音楽祭、ソウルの国際室内楽フェスティバルにも出場した。

ミュンヘン放送管にオーボエ副首席奏者として8年在籍、シュトゥットガルトとミュンヘンの音楽大学で教鞭をとった。

韓国ソウル、ドイツ、スウェーデン、ポーランド、日本、フィンランド、スペイン、香港、スイス、北米、南米、台湾など、世界各国でソリストとしても指導者としても活躍しているほか、第65回ジュネーブ国際音楽コンクール オーボエ部門、第66回プラハの春・国際コンクール・オーボエ部門に審査員として招かれた。2014年からソウルの漢陽大学で教鞭をとっている。

2007年からルードヴィヒ・フランクのオーボエを演奏している。

http://www.yeonheekwak.com/

アレクサンドル・ガテ / Alexandre Gattet

1979年生まれ。7歳からアルビ(タルヌ県)でオーボエを始める。14歳の時にトゥールーズ音楽院で金メダル受賞、のち、パリ国立高等音楽院に入学し、ジャン=ルイ・カペザリ、ダヴィッド・ワルター、ジャック・ティスに師事。1998年、1999年に審査員全員一致でオーボエおよび室内楽のプルミエ・プリ受賞。
フェルナンド・ジレ国際オーボエコンクール(アメリカ-1999)および国際オーボエコンクール・東京(2000)で第1位、2000年12月にクリストフ・エッシェンバッハによりパリ管弦楽団の第一オーボエソロ奏者に抜擢され、2002年9月、栄えあるミュンヘン国際コンクールで入賞している。

フランス国内(国際音楽著作権見本市、パブロ・カザルス音楽祭、アンペリ城音楽祭、ノルマンディの10月音楽祭、ドーヴィル音楽祭・・・)や外国(ドイツの国民音楽祭 、プラハのマルティヌー音楽祭、シカゴのラヴィニア音楽祭など)の数々の音楽祭に出演。多くの海外の室内楽ツァー(モロッコ、イスラエル、アルゼンチン、チリ、トルコ、イタリアなど)に参加している。同時に、最も著名なオーケストラ(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、アムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ブダペスト祝祭管弦楽団、バイエルン交響楽団、マーラー室内管弦楽団など)から招待され、これらのオーケストラをバックにソロのオーボエ奏者として演奏している。

アンデサン・レコードから、デュティーユのソナタ、サン・サーンスとプーランクの管楽器のための室内楽作品全集を出している。

ヴィレム・ヴェヴェルカ / Vilém Veverka

1978年プラハ生まれ。チェコ人オーボエ奏者の中で最も高く評価されているひとりである。プラハ音楽院(F.X.トゥリ教授)とプラハ芸術アカデミー(Liběna Séquartová)に学び、著名なフランス人オーボエ奏者、ジャン=ルイ・カペツァリによる数多くのマスタークラスを受講した。しかし芸術的な成長にとって最大の弾みとなったのは、グスタフ・マーラー・ユーゲント管の一員になったこと、そしてその後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で、ベルリン・フィルのオーボエ&コーラングレ奏者ドミニク・ヴォレンヴェーバーに師事したことだった。さらに、ベルリン・フィルで演奏した2年間で円熟度は増していった。
また、A.マイヤー、H.シェレンベルガー、M.ブルグ、H.ホリガーなど、超一流のオーボエ奏者たちから受けた影響も大きい。

歩み出した道は、ソニー音楽財団が主催する、世界で最も権威のある国際オーボエコンクール(2003年)での優勝という結果につながった。ソリストとして、プラハ・フィル、プラハ響、チェコ放送響、ブルノ・フィルなど、チェコの著名なオーケストラ共演するほか、海外の一流オーケストラとも演奏をしてきた。その中には東京フィル、ヴァンクーヴァー響、バイエルン室内管、ミュンヘン室内管、クラクフ・フィル、スロヴァキア・フィル、カペラ・イストロポリターナ、チリ響などがある。B.マルチヌーやM.ペトレンコ(「オーボエ奏者との数分間」)による協奏曲など、20世紀後半に作曲された難解な作品(ベリオ、カーター、リーム、ユン、ツィンマーマン)を数多くレコーディングし、またチェコで初演している。その総合的な芸術的才能は、チェコで初めてとなったゲオルク・フィリップ・テレマンによる「12のファンタジー」(名門レーベルSupraphonでの二枚目のCD)の完全版を録音したことで実証されている。Supraphonでの最初のレコーディングは、20世紀のチェコの代表的な作曲家の作品を集めたCD「リゾナンツァ」だった。2014年にはミロスラフ・カベラーチ、ヤン・ハヌシュ、クレメント・スラヴィツキー、ヤン・クルサークの作品を集めた「A Tribute to the Lost Generation」(Radioservis)をリリースすることになっている。放送録音を集めたアンソロジーである。ベルリン・フィルの先輩であるドミニク・ヴォレンヴェーバー(オーボエ)とモル・ビロン(ファゴット)とは、ヨーロッパの主要な音楽祭でヤン・ディスマス・ゼレンカによるトリオ・ソナタ(全曲)を演奏している。現在、ブルノ・フィルのソリストであり、フィルハーモニア・オクテット・プラハ ~ ニュー・アプローチ・アンサンブルの創設者でもある。ビュッフェ・クランポン・フランスのオフィシャル・プレイヤー。

http://www.vilemveverka.cz/

ルーカス・マシアス・ナバロ / Lucas Macías Navarro

1978年、スペインのバルベルデ・デル・カミーノに生まれる。9歳の時、ウェルバ音楽院で音楽の勉強を始めた。1995年、チューリッヒ音楽大学のトーマス・インデアミューレのレッスンを受けるようになる。2年後、フライブルク・イム・ブライスガウ(ドイツ)の音楽大学にてハインツ・ホルガーより、ソリスト・ディプロマを授与された。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のカラヤン・アカデミーとモーリス・ブルグに師事したジュネーヴで勉強を終える。リデスのスイス・ナショナル・コンペティション(CNEM)、ジュゼッペ・トマシーニ国際オーボエ・コンクール(ペトリートリ、イタリア)、そして2006年にはソニー音楽財団が主催する日本での国際オーボエ・コンクールで優勝した。長年にわたってグスタフ・マーラー・ユース・オーケストラのメンバーでもあったナバッロは、在籍中にピエール・ブーレーズ、小澤征爾、クラウディオ・アバドなどの指揮者とも共演している。クラウディオ・アバドの下で演奏した後、アバドが指揮をするボローニャのモーツァルト管弦楽団の首席オーボエ奏者に招かれた。ヨーロッパ室内管弦楽団、ローマ聖チェチーリア国立音楽アカデミー、マーラー室内管弦楽団などでも首席オーボエ奏者を務めてきた。ソリスト、そして室内楽の演奏家として、クラウディオ・アバド、ハインツ・ホリガー、トン・コープマン、クリストフ・ポッペン、ティル・フェルナー、ジャック・ゾーン、N.チュマチェンコ、モーツァルト管弦楽団、カメラータ・ベルン、ミュンヘン室内管弦楽団、スコットランド室内管弦楽団、モスクワ・ソロイスツなどとも共演している。
マリス・ヤンソンス指揮のアムステルダム・ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、及びクラウディオ・アバドが指揮するルツェルン祝祭管弦楽団の首席オーボエ奏者。2012年10月より、ドイツのフライブルク音楽大学の教授。

イヴァン・ポディヨモフ / Ivan Podyomov

オーボエ奏者 イヴァン・ポディヨモフは、22才で迎えた2008年プラハの春国際音楽コンクール、2009年国際オーボエコンクール・軽井沢で連続優勝し、翌年の2010年ジュネーヴ国際音楽コンクール、2011年ミュンヘン国際音楽コンクール、この4年間に参加した全てのコンクールで最高位を獲得している。不安定で難しい楽器として有名なオーボエにおいて、世界4大オーボエコンクールでのこの結果は特筆すべき快挙である。またB・マルティヌー財団賞の受賞者でもある。
1986年ロシア・アルハンゲリスク出身。モスクワのグネーシン音楽学校でリコーダーを始め、後にオーボエに転向しIvan Pushetchnikovに師事。その後、2006年から2011年までジュネーヴ音楽院にてハインツ・ホリガーと並び評されるオーボエ界の重鎮、モーリス・ブルグ氏のもとで研鑽を積む。
2012年、ルツェルン音楽祭にてDmitri Vinnikと、またフランス放送局音楽祭モンペリエ・ラングドック・ルシオンにて、チェンバロ奏者フランチェスコ・コルティと共演。2010年、ルーブル美術館オーディトリアムコンサートにてピアニストのユリアンナ・アヴデーエワと共演。また、ベルリン・フィルハーモニー・ホールにてベルリン・ドイツ交響楽団(DSO)とリヒャルト・シュトラウスのオーボエ協奏曲を演奏。これらの公演はどれも批評家と聴衆から高い評価を受ける。
ポデョモフはまた、バイエルン放送交響楽団、ミュンヘン室内管弦楽団、サンクトペテルブルク交響楽団、ポツダム・カンマーアカデミー、スタヴァンガー交響楽団、ジュネーヴ室内管弦楽団、チェコ室内管弦楽団、コレギウム・ムジクム・バーゼル、カメラータ・ハンブルク、カペラ・イストロポリターナなどの著名なオーケストラと、ユーリ・バシュメット、シモン・ゴーデンツ、ミヒャエル・ザンデルリング、デイビッド・アフカ=ペーター・ヴァイグレ、エンリケ・マッツォーラ他、数多くの指揮者と共演している。その他、クラウディオ・アバドやダニエル・ハーディング等著名な指揮者のもと、ボローニャ・モーツァルト・オーケストラ、マーラー室内管弦楽団の首席客演奏者として招待されている。また、2014年よりドイツの名門、バンベルク交響楽団の首席オーボエ奏者に就任した。
ザルツブルク音楽祭、ルツェルン音楽祭、プラハの春音楽祭、中央ヨーロッパ音楽祭、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭など伝統ある一流の音楽祭にも招かれ、リサイタルデビューを果たしている。
近年の室内楽のパートナーは、ハーゲン弦楽四重奏団、ザビーネ・マイヤー、ジャック・ズーン、モーリス・ブルグ、ユリアンナ・アヴデーエワ、アレクサンドル・ボウズロフ、アロイス・ポッシュ、レオナルド・ガルシア・アラルソン、フランチェスコ・コルティ、オルガ・ワッツ、ブルーノ・シュナイダー、エルベ・ジュラン、マティアス・ラッツ、ジュリアン・ブリス、Niek de Groot、ハンナ=エリザベート・ミュラー、Polina Pasztircsák、ヨハネス・フィッシャー、シネ・ノミネ弦楽四重奏団など。
レパートリーは17世紀から21世に渡る協奏曲、ソロ、室内楽と幅広い。

http://www.podyomov.com/

今仁 喜美子(いまに きみこ)

桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園音楽大学卒業後渡独、デトモルト音楽大学を最優秀の成績を得て卒業。これまでに広瀬康、アナトール・ウゴルスキ各氏に師事。
ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、スイスなどのヨーロッパ各地、ロシアや日本においてソロ、室内楽、オーケストラとの共演で好評を博す。軽井沢八月祭、パラウ・ムジカ・カタラーナ(スペイン)、ノルトヘッセン音楽祭(ドイツ)、Festival Pentecôte en berry - プーランクイヤー、Académie musicale de Villecroz(フランス)、などの音楽祭に出演の他、ソニー国際オ-ボエコンクール東京・軽井沢にて公式ピアニストを務める。サントリーホールでの08年日赤ニューイヤーコンサートにおいて東京都交響楽団と共演。これまでに神奈川フィル、浜松フィル、北西ドイツ・フィルなどと共演。室内楽の分野でも情熱的に幅広い演奏活動に挑んでおり、ベルリンフィル、バイエルン放送響、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、オスロフィルなど一流オーケストラのソリストや多くの演奏家より信頼を受け共演を重ねている。Classic Clipsよりパヴェル・ソコロフ(Ob.)とのデュオCDがリリースされている。現在演奏活動の傍ら、デトモルト音楽大学をはじめライプツィヒ音楽大学、ベルリン芸術大学にて後進の指導に勤める。また、世界的著名なオーボエ奏者モリス・ブルク、ファゴット奏者セルジオ・アッツォリーニとの共演など今後の更なる活躍を期待されている。2011年より両氏が結成するモリス・ブルク・トリオのメンバー。

江口 雅子(えぐち まさこ)

東京に生まれる。洗足学園大学音楽学部ピアノ科及び専攻科卒業。その後奨学金を得てハンガリーのリスト音楽院にて研鑽を積む。ピアノを水野朋子、シャーンドル・ファルヴァイ, イシュトヴァーン・ラントシュ、アンドラーシュ・ケメネシュ、室内楽をアンドラーシュ・ミハーイの各氏に師事。卒業後リスト音楽院にてコレペティトール(伴奏講師)として教鞭をとる。 ハンガリーの数々の管楽器コンクールにて最優秀伴奏賞を受賞。 2004年渡独。シュトゥットガルト音楽大学に迎えられる。コレペティトールとしての活動が多方面に渡って評価され、 現在、シュトゥットガルトの他、ケルン、マインツ、バーゼルの各音楽大学でも教鞭をとる。
インゴ・ゴリツキ、クリスティアン・ヴェッツェル、クリスティアン・シュミット、エマニュエル・アッビュール,ヨージェフ・キシュ(オーボエ)、クリスティアン・ランペルト(ホルン)などの著名な教授たちのクラスを担当。その他にもクリスティアン・ダルマン(ホルン)、ワシントン・バレラ、ニック・ドイチュ(オーボエ)などの著名な教授たちのマイスタークラスに招かれる。
室内楽奏者として、BBCラジオ(イギリス)のランチタイム・コンサート、SWRラジオ(ドイツ)やバルトークラジオ(ハンガリー)での室内楽コンサート、ベートーヴェンフェスティバル(ドイツ)など数多くのコンサートで演奏、多数の著名な音楽家と共演。室内楽のパートナーの一人として最近はフィリップ・トーンドゥル(第9回国際オーボエコンクール軽井沢第2位)とも活発な演奏活動を行っている。彼との
ベートーヴェンフェスティバルに於ける室内楽コンサートは2012年のベートーヴェンリング賞を受賞している。
その他、ミュンヘン国際コンクール、マークノイキルヒェン国際コンクールや 数々のオーケストラオーディションにおいて公式伴奏者としても活躍している。

 

桒形 亜樹子(くわがた あきこ)

東京生まれ。東京藝術大学附属音楽高校作曲科卒、同大作曲科を中退し、DAADドイツ政府奨学生としてデトモルト音楽院、シュトゥットガルト芸術大学のチェンバロ科を卒業、国家演奏家資格取得。パリに移りセルジー国立地方音楽院、ショーモン市立音楽院で教鞭を取る傍らヨーロッパ各地で演奏活動に従事。日本文化庁在外研修員としてイタリア、スペインでチェンバロ、オルガンの研鑽を積む。第8回ブリュージュ国際チェンバロコンクールで1位無し2位他、FEPパリ国際チェンバロコンクール、ライプツィヒ・バッハ国際コンクールなどに上位入賞。17年に亘る欧州滞在の後2000年に帰国した後は東京を中心に多様な活動を展開している。2010,11年に亘り「アントレ」誌にソルミゼーション入門講座を連載。古典音律、奏法に関するセミナーも数多く開催している。チェンバロをケネス・ギルバート、リナルド・アレッサンドリーニ、故ヴァルデマール・デューリンク氏に、オルガンをオディール・バイユー、ゴンサレス・ウリオル氏に師事。現在東京藝術大学非常勤講師、松本市音楽文化ホール講師。1997.2003.2007年山梨古楽コンクール審査員。

大井 剛史(おおい たけし)

1974年生まれ。17歳より指揮法を松尾葉子氏に師事。
東京芸術大学指揮科を卒業後、99年同大学院指揮専攻修了。故若杉弘、故岩城宏之の各氏に指導を受ける。96年安宅賞受賞。スイス、イタリア各地の夏期講習会においてレヴァイン、マズア、ジェルメッティ、カラプチェフスキーの各氏に指導を受ける。
2000 年~2001年、仙台フィルハーモニー管弦楽団副指揮者。2007年~2009年までチェコ・フィルハーモニー管弦楽団にて研修。
2008年アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで第2位入賞。
2009年よりニューフィルハーモニーオーケストラ千葉常任指揮者、2013年より山形交響楽団正指揮者、さらに2014年1月より東京佼成ウインドオーケストラの正指揮者を務める。
このほか国内のオーケストラでは、読売日本交響楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、群馬交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、九州交響楽団などを指揮し、いずれも高い評価を得ている。

オペラの分野では、在学中より新国立劇場、東京二期会などのオペラ公演で副指揮者を務め、2002年「ペレアスとメリザンド」(ドビュッシー)を指揮しデビュー、以降多くのオペラ作品を指揮するほか、ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」 (バーンスタイン) も指揮。バレエの分野では「ロメオとジュリエット」(プロコフィエフ)などで新国立劇場バレエ団の公演を度々指揮、国内を代表するバレエ団やダンサーが一堂に会した「NHKバレエの饗宴」でも指揮を務めた。さらに、小松原庸子スペイン舞踊団や、野村萬斎、花柳壽輔、井上八千代といった日本舞踊界の名手たちと共演するなど、幅広い舞台芸術分野で活躍している。

東京フィルハーモニー交響楽団 / TOKYO PHILHARMONIC ORCHESTRA

1911年創立。2011年、日本のオーケストラとして最初の100周年を迎える。約150名のメンバーをもち、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。2010年4月より、ベルリン国立歌劇場やメトロポリタン歌劇場をはじめ世界の楽壇で活躍するダン・エッティンガーを常任指揮者に迎え、各方面の多大な注目、期待を集め、より一層の飛躍を期している。
Bunkamuraオーチャードホール、東京オペラシティ コンサートホール、サントリーホールでの定期演奏会を中心とする自主公演、レギュラーオーケストラである新国立劇場を中心としたオペラ・バレエ演奏、NHKにおける『ニューイヤー・オペラコンサート』『名曲アルバム』をはじめ、他の放送演奏など、高水準の演奏活動とさまざまな教育的活動を展開している。
海外公演も積極的に行い、最近では2005年11月のチョン・ミョンフン指揮による「日中韓未来へのフレンドシップツアー」に続き、2013年12月に韓国・大邱市の招聘により日本から唯一アジア・オーケストラ・フェスティバルに出演、2014年3月にはアジア・欧米6か国を巡るワールド・ツアーを行い国内外の注目を集めた。
1989年からBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。また東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。

公式ウェブサイト http://www.tpo.or.jp/

公益財団法人ソニー音楽財団 30周年記念事業 きく・みる・かんじる・つなぐ 〜次の世代へ。良質な、新しい感動を〜

Sony Music Foundationは30周年を記念して、音楽ファンのみならず、より多くの人たちに音楽の素晴らしさを体験していただくと同時に、来るべき次の世代に向けた創造性溢れる魅力ある事業を展開していきます。

30周年記念事業について

公益財団法人ソニー音楽財団